デジタルサイネージの仕組みには、大きく2種類あります。
一般的な動画・静止画などのデジタル化されたコンテンツをディスプレイに接続した再生装置により再生、表示する方法(スタンドアローン型)と、近年大きな進歩を遂げたネットワーク技術を活用しインターネット含む情報ネットワークや無線LANなどを用いて、一般的な動画・静止画などのデジタルコンテンツを配信する方法(ネットワーク配信型)です。
デジタルサイネージ市場について見てみましょう。皆さんも感じられているかと思いますが、デジタルサイネージは世の中で増え続けています。デジタルサイネージ市場全体では、右肩上がりを継続しており、今後も拡大していくと予想されています。
その要因として、ディスプレイの価格が普及に適したものになったこと、クラウド含めたネットワーク技術などのデジタル技術の進歩により、システム構築が容易になったこと、など導入ハードルが下がったことが大きなものとして挙げられます。
デジタル技術の進歩によって生まれたデジタルサイネージ。まずはそのメリットを見てみましょう。メリットは大きく3つに分類できます。
コンテンツを見てもらえる
デジタルサイネージでは、静止画でも情報を伝えることが出来ますが、何よりも特徴的なのは、「動画でも情報を伝えられる」ことです。
何かが動いていることで目を向けてもらいやすくなるのです。
またWEBなどはPULL(プル)型メディアと言われていますが、デジタルサイネージはPUSH(プッシュ)型メディアです。人々が自ら「情報」を取りに来なくても、何気なく目にする場所で、人々に届けたい情報を提供することができます。
時間に応じての変化が可能
デジタルサイネージは、時間に応じてコンテンツを出しわけることが可能です。
たとえば、駅前の飲食店などで、お昼にはランチメニューを表示し、夕方からお酒など含めたディナーメニューを流すなど、お客様が望む、お客様に訴求したい商材を時間帯に応じて、料理を画像や動画を活用して魅力的にお伝えすることができます。
また訴求したい商材などの切り替え際なども状況に応じてコンテンツを差し替えるだけでお客様に伝えることが可能です。
デジタルサイネージは、設置場所に応じて個別にコンテンツを変えることも可能です。例えば、図のように空港で 飛行機の搭乗口に変更があった場合でも変更に応じてコンテンツを切り替えて分かりやすく施設利用者に案内が可能となります。
災害時には、場所と状況に応じてコンテンツを変化させることができることもメリットとなります。
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ハードとソフトの準備が必要です デジタルサイネージを導入する上で、モニターなどの映像表示装置(ハードウェア)とコンテンツを管理するソフトウェアの導入が必要です。またハードウェア、ソフトウェアには、保守及びメンテナンスも必要になります。運用にかかる費用についても、検討いただく必要がございます。 |
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コンテンツを含めた運営(オペレーション)が必要です デジタルサイネージでは、様々なコンテンツを準備する必要があります。多拠点配信に対応したオペレーションを考慮いただく必要はもちろんですが、伝えたい情報だけを放映するのではなく、見る方々に対して有益な情報を提供しないと、見てもらえなくなってしまいます。運営オペレーションを考慮・検討していただく必要があります。 |
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設置場所の検討が必要です 最も見逃しがちなのが、設置関連です。小型のタブレットサイズであれば設置工事などは必要ありませんが、TVサイズのモニターの場合、設置工事が必要となることがほとんどです。壁の強度測定から配線、メンテナンスのし易さなどまでトータル的に検討した上で、設置場所を決定する事が必要となります。 |